犬の手作りフードが気になる!という方は多いのではないでしょうか。使用する食材、調理方法を飼い主さんがしっかりと把握することができる点が大きなメリットである手作りフードですが、注意して与えないと、愛犬の健康を害することにつながってしまいます。今回は、犬の手作りフードにチャレンジする前に知っておきたいことをご紹介します。
手作りフードは「一部」「時々」がチャレンジしやすい!
犬に必要なフードの栄養バランスは私たち人間とは大きく異なります。その時、その時の愛犬のライフステージにあった栄養要求をきちんと満たすようなフードを手作りすることは、犬の栄養に関する専門知識が欠かせず、とても難しいことなのです。
手作りフードの中でもチャレンジしやすいひとつの手は、必要な栄養バランスは、総合栄養食におまかせしてしまい、たまのお楽しみとして、手作りフードをプラスする方法。お誕生日などの特別な日に一食だけ手作りフードにするのもいいですし、いつものごはんにトッピングとして手作りフードをかけたり、混ぜたりするのもいいですね。
この方法であれば、栄養バランスの偏りは小さく、また一時的なものに抑えることができるでしょう。もちろん、極端なカロリーオーバーとならないように気を付ける必要はあります。トッピングをするのであれば、ペットフードの量を調整することをおすすめしますし、同じ食材のトッピングを繰り返すことで、特定の栄養素を摂取しすぎてしまうような与え方も避けましょう。
犬が食べてはいけない食材を用いないことも鉄則です。犬に与えてもよい食材や与えてはいけない食材についてきちんと知っておくことは不可欠ですので、しっかり知識をもってチャレンジするようにしてくださいね。
毎日のごはんを手作りフードにするには幅広い専門知識が必須!
ペットフードは一切使用せず、毎日のごはんを手作りフードにしたい、という方もいらっしゃるでしょう。
何か特別な日の一食分のごはんではなく、毎日のごはんとなると、そう簡単なことではありません。適当になんとなく作った手作りフードを食べ続けていては、栄養バランスの偏りが蓄積されていき、健康上の問題が出てくるおそれがあるからです。
愛犬の毎日のごはんを完全に手作りフードにするのであれば、犬が各ライフステージで必要とする栄養バランス、必要量、そして犬に適した食材についての知識をしっかりと学んでおく必要があります。さらに、各食材に含まれる栄養素についての知識も欠かせません。そういった知識に基づいて、必要な栄養素、エネルギーが過不足なくとれるようなレシピを用意し、目分量ではなく、食材をその都度きちんと計量して調理していくことになります。 ちなみに、一部冷凍保存ができる食材もありますが、基本的に手作りフードは保存が難しいものですので、調理は毎食ごとに行うものだと考えておきましょう。
このように、非常に幅広い専門知識を必要とする手作りフードですので、レシピの作成に専門家の手を借りるという方法もあります。最近では、犬の栄養学に基づいた毎日のごはんに適した手作りレシピを提供してくれる専門的なサービスも出てきています。
手作りフードへのチャレンジは慎重に
手作りフードにチャレンジする場合には、手作りすることで犬の健康を害してしまうことがないように気を付けなくてはなりません。必要な栄養や与えてはいけない食材などについてしっかりと理解したうえでチャレンジするようにしてくださいね。